脳ドックなどで脳動脈瘤が脳卒中を起こす前に容易に発見されるようになりました。未破裂脳動脈瘤に対して積極的に予防手術をするか、手術せず経過をみていくか判断に迷う場合も多いと思います
。説明を受ける病院で以下の5つの項目を聞いて、下記の設問にその数字を入力すれば、手術をした場合と自然経過に任せた場合の死亡率や合併症の率を比較できます。
さらに3つの手術に関する情報も聞いてみてください。こ
のホームページが、ご自分の未破裂脳動脈瘤の治療方針の手助けになれば幸いです。教えてもらえない時には、病院を変えましょう。
手術の判断にもっとも大切な項目です
1) 発見された未破裂脳動脈瘤の1年あたりの破裂率(一般的に0.7%/年と言われています)
2) 発見された未破裂脳動脈瘤の直径(10mm未満が90%以上を占める)
3) 脳のどの部位に 未破裂脳動脈瘤があるか
(例:血管の名前で内頚動脈瘤,中大脳動脈瘤,前交通動脈瘤など)
4) その病院での未破裂脳動脈瘤の手術死亡率(1%以下が多い)
5) 未破裂脳動脈瘤手術で後遺症を残す率(多くても数%程度である)
もう少し治療の参考になる項目を聞いてみましょう
6) 手術を受けようと思う病院の年間の脳卒中治療数は何例か?
(脳卒中の治療成績は脳卒中を多く扱う病院で良いとさています)
7) その病院での破裂脳動脈瘤の手術実績は年間何例か?
(未破裂脳動脈瘤の手術よりは難しい)
8) その病院での未破裂脳動脈瘤の手術実績は年間何例か?
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