高血圧は脳卒中発症の最大の危険因子です。一方、高齢になること(生理的老化)も脳卒中を発症しやすくします。
このように、脳卒中は様々な危険因子が組み合わさって発症します。発症の原因がひとつではない病気ではこれを完全に防ぐことはできません。
 さらに、脳卒中発症よりもさらに多く、普段気づかずに無症候性の脳梗塞や脳出血が起きていることが最近の画像診断から推測されています。私たちができることは、自分で改善できる脳卒中危険因子を見つけ出して、身の回りから遠ざけることです。この努力で脳卒中なる可能性を低くすることができます。

 血圧が正常である人を含めて、脳卒中にならないためには血圧を徹底的に下げて、至適血圧を維持することです。
 血圧は、肥満や過度の飲酒で上昇し、1日30分の速や歩きなどわずかの運動を持続することで低下します。脳卒中を遠ざける生活習慣は若さを保ち健康増進につながります。
 脳卒中協会で脳卒中予防10か条の案が出されました。この表も参考にして、健康な生活を作るようにしてください。

脳卒中予防10か条(日本脳卒中協会)下段は秋田県でつくったものです

1.手始めに 高血圧から 治しましょう
  高血圧、治療が救う多くのいのち
2.糖尿病 放っておいたら 悔い残る
  肥満が招く糖尿病、早期の治療は健康保障
3.不整脈(心房細動)見つかり次第 すぐ受診
  不整脈(心房細動)、梗塞予防が薬で可能
4.予防には タバコを止める 意志を持て
  禁煙を実現できて周囲の笑顔
  喫煙で子孫におよぶ悪影響
5.アルコール 控えめは薬 過ぎれば毒
  アルコール、たしなむ程度がトレンディ
6. 高すぎる コレステロールも 見逃すな
  コレステロール、高すぎ低すぎ赤信号
7.お食事の 塩分・脂肪 控えめに
  塩分、動物性脂肪、必要最小限がもたらす健康生活
8.体力に 合った運動 続けよう
  若さを保つ運動習慣、一年ごとに若返る
9.万病の 引き金になる 太りすぎ
  肥満が蝕むわが体、日々の努力でさよなら万病
10.脳卒中 起きたらすぐに 病院へ
  脳卒中、思った瞬間救急受診

 日本脳卒中協会では、毎月の第2土曜と第4土曜日の午前10時から午後4時まで脳卒中やそれに関連ある事柄について医師や専門職による電話相談を行なっています。気軽にご利用ください。

毎月第1土曜日 札幌/電話: 011-611-1020
(平成15年9月から開始)
毎月第2土曜日 熊本/電話: 096-331-0320
秋田/電話: 018-887-3522
毎月第3土曜日 高知/電話: 088-802-4399
毎月第4土曜日 高知/電話: 06-6629-7378
(ファックス:06-6629-7377)
横浜/電話: 045-759-1080
山形/電話: 023-628-5950


知れば防げる脳卒中

トップページ