症状から脳卒中を疑い、その原因となる病気の診断を正確におこなって、初めて治療が可能となります。とりわけ、脳卒中は出血する病気と血管がつまって起きる病気が存在して、原因が異なれば治療法が正反対になります。全ては脳卒中を疑い、確定診断をすることから始まります。脳卒中の定義であるように脳卒中は単一の病気ではなく、図2のように分類されます。

【 図2 】

 脳の血管が破れて脳卒中を起こすものを出血性脳卒中、血管がつまって脳卒中を起こすものを虚血性脳卒中と言います。出血性脳卒中を起こす病気は、脳出血とくも膜下出血であり、虚血性脳卒中を起こす病気は脳梗塞です。

 症状に早く気づいて、医療機関を受診して脳卒中の診断ができれば、変化の時期にあわせて治療法を選択でき、被害を最小にすることができます。一方、あまり神経質になり脳卒中を考えにくい症状で、頻回に受診するのは時間の無駄になります。ここでは脳卒中の症状を知り、自らが正しい判断をして早期発見o早期治療に結びつく知識を学びましょう。



知れば防げる脳卒中

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